音楽大学の一年生の時、学園祭で初めてジャズの生演奏に出会う。1970年代はジャズ喫茶やライブハウス全盛の時代。新潟の田舎で育った感性にあまりにもジャズは強烈すぎた。煙草を片手にカッコよくスイングする先輩達の後をひたすら追いかけて色々教えてもらった記憶が時々蘇る。今考えると音よりファッションに気持ちが行っていたと思う(今でも?)。とにかく譜面を見ないで弾く事に憧れて弾けもしない曲をコードも知らずに弾いていた記憶がある。コード進行も解らずにプロを標榜していた自称ジャズマンも少なからずいた。あれから数十年の年月が過ぎ、憧れた多くの先輩ミュージシャンは引退してしまった。でも新世代の息吹も感じられる今日この頃、自分と同じときめきをジャズやポップスに感じてくれる人が沢山になるといいと思う。