一昔前まであまり活気のなかったジャムセッションが今年は人気だったようだ。かつて参加型の音楽というと現代音楽や詩、映像とのコラボ等が多かった。昨今の伝統的なジャズのジャムセッションの復活は興味深い。ステージと客席の距離もドンドン短くなりプロアマの差もなくなっている。東京都内のセッションシーンのレベルは一昔前のプロレベルよりも遥かに高い。複合型音楽のジャズやロックにとって何が主流かの定義も意味がなくなっている。ジャズやロックは聴かれる芸から参加する芸に移行するに違いない。そして観られる(ビジュアル重視)芸能になると思われる。ジャズの黄金時代に固執する世代もやがて消失し次世代の感性が新しい音楽に共鳴し古い音楽を昇華する。長生きしてみたいと思う今日この頃である。