TVでチリの地下鉱山から救出される人々のニュースを見た。家族や子供、そして愛人に迎えられる人、当に人それぞれである。おそらく音楽とは縁のない環境にいた彼らはどんな音楽を聴くのだろう。聞き手も演奏者も作曲家も当然周囲の影響を受ける。ヒットラーの手足となっていたワーグナーやベートーベンの名作の数々。映画ビルマの竪琴でイギリス軍と日本兵の心を繋いだ埴生の宿(home sweet home)。 戦後の日本と文化を占領したアメリカのジャズ。学園紛争の名伴奏音楽フォークソング。民謡流しを遥かに凌いだディスコブームとビート(マイケル ジャクソンも生み出した。) 今日のチリ発のTVニュースはまた新たな文化になるのだろう。