> フリービーの一言 2010年05月20日
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今から30年も昔。ニューヨークへ行った。町は同性愛者やゴミ、そして生き生きとしたリズムとスラングに満ち溢れていた。AFRICAN AMERICAN達のマツヤニに似た体臭。あちこちから香るステーキの様なニオイ。正にカルチャーショックである。劇場街でふとain't Misbehaven(浮気はやめた)の上演の看板を見て思わず飛び込んだ。後で気がついたのだがその年のトニー賞(商業的にも芸術的にも優れた作品に与えられる)の受賞作品だった。そこでピアノを弾いていたプレーヤーがなんとハンクジョーンズ。ミュージシャン仲間でよぐどってことないジャン゙という表現が使われる。ま、良くも悪くもないって意味だ。どってことオオアリ!その演奏のレベルの高さにその晩は興奮してよく眠ることが出来なかった事を今でも憶えている。新潟に来たときは91歳、ミュージカルを聞いた時は61歳。新潟での演奏はどうしても聴く気になれなかった。ロングランのミュージカルなので海外公演に出る時はトラを入れるとおっしゃっていたがどんなピアニストがハンクのトラを務めていたのだろうか。
ジャズの最後の巨星と言ってもいいハンクジョーンズ。彼もまた音楽史の1ページに成った。
アメリカンショウビジネスの頂点にあるニューヨークの老舗劇場。こんな場所があればいいと思う。
Minskoff-theater
 2010_05_20




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篠田道朗

Author:篠田道朗
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Musicologist
国立音楽大学
音楽学専攻
ジャズ、ポップス
クラシック多彩な
レッスンを行っています。
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